『マリア様がみてる〜未来の白地図〜』感想文

全国のお姉さま方、ごきげんよう。新刊読みましたか?まだの方もいらっしゃるでしょうか。
まだの方は、今から本屋に駆け込みなさい。(命令)
と、言っても本を手にすることができないとか、年末で読む時間が取れない方もいらっしゃるでしょう。
ですが、あえて言いたい。無理やりでも、読め!(・∀・)と。
(しかし今日22日は、全国的な大雪で停電も発生しまっくているので…大丈夫でしょうか皆様)
それくらい今回の新刊は良かったと思います。多少強引かなーと思ったとこもあったけど。
内容が内容だったからかな。百合度も高かったですよね(笑)
最初に断っておきますが、今回の感想はかなり長いです。
では、感想行きます。

まず、前巻、薔薇のミルフィーユの内容を確認しておこうと思ったのでそっちを読み返してからやっと新刊に。
つーか主要登場人物紹介、またもや乃梨子がリリアン女学園一年生になってるよ!
白薔薇さまのつぼみでしょうが!いや、それよりもこれはいつ描き直されるのか……?
ともかく本文に入ります。
P14 祥子さまとの関係において、祐巳が真に求めている、まだ自分でも気づいていない答えのようなものを。
って、何?何なの?ラブなの?(゚∀゚) ?
前巻に引き続き、百合の匂いがぷんぷんすると思うんですが、どうでしょう。
あと、これですね。
P26 いや、同性愛者に関しても、最近は何となく怪しくなってきているのだった。
これに関してなんですけど、柏木はノンケである、と断定されてる方もいらっしゃいますよね。
じゃあ聖さまが、同類はわかると言ってた事は、あれはハズレだったのかと。
それもないと思うんですよねー。個人的には両刀なんじゃないかと思ってるんですが。
まあここで重要なのは、とにかく柏木は祥子さまを恋愛の対象に見ていないっつーことで。
敵じゃなくて同志っつーのは、何の同志かと言うと、祥子さまを幸せにするための、でしょう。
「僕を倒したって、君は勝てないよ」ということは。
つまり、同じものを得るために戦う必要はないということですね。
要するに求めているものが違うからっつーことで。
柏木が求めているのとは違うものを祐巳ちゃんは求めていることになるから……
だから「こんな所に留まってないで、もっと上のステージを目指せよ」と。
アラ?つまり…祐巳ちゃんは祥子さまにラヴってことじゃないかしら?
そういうことになるんじゃーないでしょうか。ああ、ぐるぐる。
あ、これでは薔薇ミルの感想文になってしまいますね。
とりあえず瞳子の家出に関しては、発言を避けましょう。
祥子さまのおうちに令ちゃんが遊びに行ってるっつーのが気になって気になって。


さて、場面は変わってクリスマスパーティーの準備のための下準備の辺り。
乃梨子の友情が痛々しいです。もちろん可南子も。二人とも瞳子のことが大事だから。
まあなんつーかですね、挿絵の可南子が可愛いなーって。丸くなりましたねぇ。よかったよかった。
でも可南子父に関しては、今でもあんなことで収まるもんかいな?と思ってます。
それはさておき、クリスマスパーティー当日。志摩子さんのケーキ食べたい!
そして蓉子さまの名前デター!名前だけでちょっと嬉しくなるという…(涙)
挿絵の菜々可愛いですね。ちょっと萌え。
由乃さんが薔薇の館に戻って。
蔦子さんと笙子ってまだなのかー。スールにならないんでしょうか。それはそれで萌えるけどw

さてさて、サクサク進めましょう。次は瞳子と志摩子さんの会話の内容。
何だろう、瞳子の家は。松平家は何やってるのかな?何か経営してるとかなのかなぁ。
いや、もっと伝統がどうのとか、そういうことなんでしょうか。うーん。
とか思ってたらいきなり令ちゃんと祥子さまの進路の話かい!!ちょっと急で驚いてしまいましたよ。
令ちゃんは他大学に行くのか。そして、祥子さまはリリアンに残るんですね。
これはちょっと意外でした。
二人とも他大学に行くパターンと、令ちゃんがリリアンで祥子さまが他大学ってパターンは想像したけど。
まさか反対だとはなぁ。祥子さまがリリアンか…何学部でしょうね?
そんなことはさらっと流されて次の重要なシーン。
出ました、瞳子と祐巳ちゃん。
今回の新刊のメインとも言うべき話だと思うんですが、ちょっと待たせすぎなのではないかと。
あと、祐巳ちゃんの心情が瞳子ほど見えてこないというか。やや強引なような、展開が速いような。
祐巳ちゃんの瞳子ちゃんへの感情が書かれ出したのって、前々巻くらいからですから。
もちろん、それ以前からもいろいろありますけどね。

白地図か…瞳子が家業を継ぎたくないと思っているとしたら。
自分が希望する未来はなくて、決められた未来しかなくて、それまで従ってきたけど今は…ってことなのか。
もしくは、家業を継ぐこと自体は嫌じゃないけど思い描いた像を結べないなら、いっそやめてしまいたい。
だけどそれもできなくて、今までいい子でしかいられなかったということか。
最初、瞳子は家業を継ぎたくないって思ってるのかと思ったんですけどね。
P164 「完璧な地図帳が作れないのなら、いっそピンクの花柄とか白黒の水玉模様とかで塗ればよかった」
っていうのが気になって。つまり家業を継いで立派にやる=完璧な地図帳を作ることかと。
最初は地図帳を完璧にしたいと思っていた。
だけど気がついたらそれは無理だった。それなら最初から自分流でやれば良かった、ということかな。
それが何なのかは、分からないけど。
重いなぁ…。決められた未来なんか、自分が望んでなけりゃ苦痛でしかないですもんね。
今になって思えば、レディ、GO!の中で、
「自分ばかりが不幸だって拗ねているのを見ると、私無性にイライラするんです」
この台詞も、その辺の苛立ちがあってのものじゃないかな、と思ったり。

そして来ました。
P165 「私の妹にならない?」
うーん、断られるのね。今の時点では、当然でしょうけども。
読者に祐巳ちゃんの心情がはっきりと見えてこないのと同様に、瞳子にも見えてこないっつーことで。
つまり、読んでも祐巳ちゃんの心の展開が微妙に分からんのは計算ですか。そうなのか?
まあそれはいいとして。
祥祐ハンカチキター!!SとYを重ね合わせたのか!!なんか妙にエロい気がするのは私の脳のせい?
そんで泣き出す祐巳ちゃん。やはりショックだったのか。
祥子さまって、すごいよなーって思った。なんせ二人に断られてるんだもんな。
だから経験豊富というか、すげーよ。落ち込まないで戦ったんだから、改めてすごいなーって思います。

以上、未来の白地図感想でした。(長っ)
瞳子がロザリオ受け取るのは、次の次の巻くらいかな。まだまだ時間がかかりそう。
あ、P95の後ろから6行目。これ、可南子が手繋いでるの乃梨子じゃなくて瞳子ですよね。間違いか。



お次は薔薇のダイアローグ。
令祥キタ――――――――――!!!
もうなんつーか、あれですよね、なんか百合ですよね!変なこと言ってる気がするけど、百合ですよね!
挿絵の祥子さまが美しすぎて!まばゆすぎて!大人の女性ですねw
んで、祥子さまの部屋。何畳あるんだろう、本当に。
でもでもでもよ?
P187 それは恋とはちょっと違う。
ということは言わないで欲しかった!これはまったく個人的な希望だけど!
まー、でも、令ちゃんの見た祥子さまの感情ですからね。違うのはちょっとだけだしね。
それから菜々のことでヒートアップする令ちゃん。
最近由乃さん視点でばかり物事が進んでいたからでしょうか。令ちゃんがここまでヒートするとは。
そういえば令ちゃんは本当に由乃べったりなのでした。
黄薔薇革命だけじゃなくて黄薔薇パニックでも果てしなく深刻に悩んでたもんなぁ…。忘れてたよ。
そんな令ちゃんをストップさせる祥子さま。額に手、手を―――!!(萌)
ピアノも聴いてクールダウン。
しかし、令ちゃんにとって由乃さんっていうのはもう、果てしなくとてつもなく大きいんですね。
それは進路を迷って迷って迷った末に覆してしまうほどに。
でも、これは他大学に行ったとしても離れられないんだと思うんだよな。たぶん。
だって由乃にちゃんとこの気持ちを告げてないから。すれ違ってるから。
一回きっちりじっくり、面と向かって話をして、言うこと言ってしまわないと無理だと思う。
たとえそれで揺らいでしまうとしても。
たぶん、そういうことを由乃は望んでいるのだと……。
個人的にはそう思うんですけど、これも令ちゃんがじっくり考えた結果だもんなー。

とか思ってたらさ!祥子さまが令ちゃんを抱きしめてるよ!!!モーウェーw
そして令ちゃん帰宅します。そこでやってくれました!
 二 人 乗 り ! !
何たることぞ!しかも祥子さまのほうから、二人乗りしましょうよ、だよ!
これに萌えずして何に萌えるのかと!もうどういうことなのかと!その上、
P209 祥子の腕が、腰にしっかりと巻きついている。
もう狙っているのかと。おまけに挿絵つき。
しかし…これは電波でも受け取っていたのでしょうか。
昨夜、二人乗りって萌えるよね。という話をしたばかりなんですよ。不思議だ。
んー、祥子さまがリリアンに残る理由って聖さまと同じ種類かな。
同じ理由ではないけど同じ種類の理由。


今回は本当に長い感想です。最後まで読んだ方がいらっしゃるかどうか(笑)
つーかあとがきのこれがウケましたw

しかし、これは最終巻ではありません。

さすがにこれが最終巻だったらびっくりだわなw
にしてもなぁ、手紙出すほどのファンなら誤字るなっつーの。ちゃんと読んでねぇんじゃないか?
蓉子を容子とか許せないよ……(それは愛ゆえに)